全高速第54回総会ー意見発表ー③


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鳥取県知事(監事) 平井伸治

■除雪困難な暫定2車線の現状

多くの諸先生方もお立会いいただき、大変熱のこもった総会となった。私たちは、是非とも高速道路を繋げていかなければならない、そういう意味で立ち上がった同志だ。

「大江山いく野の道の遠ければ まだふみも見ず天橋立」。小式部内侍の歌だが、その母、和泉式部は鳥取の出身だと言われている。百人一首の昔から、京都の都にいながら山陰は遠い存在であり、これは今も変わらない。

先ほど、竹下先生も言われたが、奥ゆかしいから自分のところはやらないと言ったから、確かにブツブツの状態にある。未だに山陰道、物流もブツブツ流であり、そのような状態で良いのか。

ミッシングリンクは通さなければならない。山陰近畿自動車道もそうである。これもかつては高速道路の位置付けをいただいたが、地域高規格道路に格下げされ、それが故に遅れてしまっている。これも直していかなければならない。

雪が降ると山陰は大変であり、道路が、高速道路が不通になる。2車線では行き交うだけで精一杯、除雪が利かない。片側2車線でないと高速道路は高速道路として機能しない。

例えば智頭町の方で、高速道路を止めてしまった車が全部降りてしまって、一般道に流れ込み、これで全部不通になってしまった。同じようなことが福井でもあった。こうしたことを繰り返さないためにも、暫定2車線を解消しなければならない。昨年の雪の時も、一雪で皆生温泉で1億円の損失が出た。それだけのキャンセルが出たということある。こういうことがなぜ起きてしまうのか。高速道路がまだ整備されていないからである。

鳥取県、いろいろなものが最近出来てきた。スタバも出来たし、セブンイレブンも出来た。なぜセブンイレブンが出来たかというと、物流が通るようになったから。高速道路が通るようになって、初めて実現することが出来た。

そういうわけで、未だ通っていない高速道路、ミッシングリンクがある。皆さんのお力をいただきながら、鳥取県でも高速道路が「とおっとります」というようになりたい。


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神奈川県知事(理事)黒岩祐治

■早期に新東名の6車線化着手を

新東名高速道路、非常に重要な道路だが、神奈川県内、繋がるべきところが繋がっていない。繋がるべき道路が繋がっていないのは、どこに原因があったのか振り返ってみると、メディアにも大きな問題があったのではないかと思っている。

かつて政官業の癒着の構造とよく言われ、無駄な高速道路ということがさんざん言われ、そのことによって随分と道路建設がストップしたということがあったのではないか。そのことを今、県知事としてひしひしと感じている。

現在、東名高速道路の神奈川県区間では1日14万台もの車が走行している。既に全国の渋滞ランキングの上位であり、社会経済活動に大きな支障を与えている。このため東名の交通機能を分担し、災害発生時の緊急対応のためにも新東名の早期整備は必要だ。既に開通している静岡県から西側の区間では、東名とダブルネットワーク化されたことで、渋滞が大幅に改善。残る区間は静岡県区間の一部と神奈川県区間のみとなっている。20年度の全線開通を目指し、今後も一層ご尽力いただくよう要望したい。

新東名は首都圏と中部圏を結ぶ6車線道路として計画されている。しかし、コスト削減を図るため、既供用区間のほとんどは暫定4車線となっている。国ではドライバー不足の中で物流の効率化を図るため、20年度を目途に、新東名を活用したトラック隊列自動走行を開始することとしている。この走行区間を確保するためにも6車線化は必要だ。

静岡県で4車線供用している区間について早期に6車線の通行が出来るようにしていただき、更に神奈川、愛知県区間においても、4車線の全線開通と並行して6車線を確保するための準備に着手していただきたい。

高速道路は繋がってこそ効果が発揮される。新東名は、いま整備している区間だけでは東京と繋がらない。海老名以東は未だルートすら決まっていないというのが現状だ。東京と繋ぐ区間の計画の具体化のため、地元の機運を高め、やるべきことはしっかりやっていく所存だ。


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京都府知事(理事)西脇隆俊

■供用視野に相次ぐ物流拠点進出

京都府は昨年、南北140㌔の高速道路がようやく開通した。それまで京都市の南の方から日本海側まで繋がっていなかった。確かに遅かったが、繋がった効果は莫大であり、産業立地、観光において非常に大きな効果が出ている。それでも、まだミッシングリンクが残されている。

新名神高速道路は今年3月、神戸~高槻間が開通した。今年度中に新四日市~亀山西間が開通すると、残るのは京都府を含む大津~城陽間の25㌔、それから八幡京田辺~高槻間の11㌔で、ここは23年度という供用目標が示されている。

府として関連道路の整備に全力を尽くしているし、物流の拠点や西日本で最大級のアウトレットモールの立地も計画が進んでいる。是非とも着実な事業進行と、1日も早い供用をお願いしたい。

京都縦貫自動車道の4車線化も大きな課題だ。今、園部IC以北の64㌔が暫定2車線となっている。京都府の道路公社が管理している区間で年平均5%ぐらいの伸びが出ており、渋滞も発生している。早期の4車線化が必要であり、まずはNEXCO西日本への全体の一体管理と、早期の4車線化をお願いしたい。

また、山陰近畿自動車道の整備も課題となっている。山陰近畿自動車道は、京都縦貫自動車道から山陰道を繋ぐ高速交通ネットワークを形成するのに非常に重要な路線だと思っている。

平井鳥取県知事からは素晴らしい歌の披露があった。私は歌の準備はないが、熱意は平井知事に負けないつもり。今、直轄権限代行で整備が進められているが、まだ27㌔がまったくの未着手であり、我々地元として早期の事業着手、供用に向け全力を尽くすが、国からの最大限の支援をお願いしたいと考えている。

こうしたことを実現していくためには予算の確保が重要だ。衛藤先生も指摘されたが、道路予算の拡大に向け、我々地元もしっかり汗をかいていく。ご出席の皆さんとともに、予算の獲得に向け頑張りたい。


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宮崎県知事(理事)河野俊嗣

■道路予算を拡大し強靭な国土を

高速道路の整備を求める全国各地から多くの方々がこれだけ集い、そして国会議員の先生方からこれだけ「頑張ります」という力強い声をいただいた。「頑張ります」の声を全部足し合わせると、2兆円ではとても足りないなあと思う。限られたパイを小さく取り合うのでなく、全体のパイを増やしていく、そのことが必要だなあと改めて感じている。

最近、財政制度等審議会において、日本の社会資本整備が概成しつつある、概ね完成しつつあるという話が出ており、これだけ高速道路の整備を求める全国の声がある中で、どこかどう概成しているのか。ここは是非、財務省の関係者に我々の声を強く届けたい。

九州全体を考えると、2年前の熊本地震、昨年発生した九州北部豪雨災害、そして今、火山で噴火警戒レベル3以上を有するのは桜島、新燃岳、そして少し前まで硫黄山もそうだった。更に南海トラフ巨大地震、津波というリスクにも我々は直面している。

そういう状況の中で宮崎は大分、熊本、鹿児島に隣接しているが、大分と高速道路で結ばれたのが3年前。北九州まで東九州道が繋がったのが2年前で、ようやく北のルートが1つできた。しかし、南の鹿児島とは繋がっていない。発災時、東日本大震災の「くしの歯作戦」を実行するような宮崎と熊本を東西に結ぶ九州中央自動車道もまだできていない。正にミッシングリンクの代表県だなという思いだ。

しかし、全国各地それぞれに、いろんなミッシングリンクがある。地方には道路さえない状況である一方、都市部は都市部の課題がある。そして暫定2車線の4車線化も喫緊の課題だ。

南海トラフ巨大地震に対応すべき東九州自動車道は暫定2車線だがら、十分機能しない。残念ながら、センターラインを越えての死亡事故など、本当に悲惨な事故が発生している。今ワイヤーロープで何とか対応していただいているところだか、これをしっかり4車線化していくことが必要である。

特に防災の観点から申し上げたが、経済の面でも観光の面でも、高速道路の整備は地方創生そのものだと実感している。全国の皆さんと心を1つに合わせて、全体のパイを広げ、整備を進め災害にも強い、そして強靭な元気ある国土をつくっていきたい。

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