南九州西回り道「阿久根川内道路」湯田西方~薩摩川内水引間の着工式 事業加速化に大きな弾み

[caption id="attachment_10633" align="alignleft" width="300"] 厳粛な雰囲気の中で行われた鍬入れ[/caption]

鹿児島県阿久根市から薩摩川内市を22・4㌔で結ぶ南九州西回り自動車道「阿久根川内道路」の湯田西方IC~薩摩川内水引IC間(延長5・2㌔)の着工式が昨年12月5日、薩摩川内市立水引小学校で催された。18年10月には北側区間の阿久根IC~西目IC(延長4・1㌔)間の着工式が催されており、今回南側区間が着工することで、事業の加速化が期待されている。着工式には、国や県、沿線自治体から関係者約40人が出席。主催者や来賓の挨拶の後、厳粛な雰囲気の中鍬入れが行われた。

祝辞では、鹿児島県の塩田康一知事が「19年10月からは薩摩川内市土地開発公社による用地先行取得が行われるなど、協力体制を整え、早期の着工を待ち望んでいた」、外薗勝蔵鹿児島県議会議長が「歴代の市長や県議会議員、地域の皆様方の悲願だった。九州縦貫自動車道に遅れること30年、地域の熱い思いが届き、今日こうして着工式ができた」と万感の思いを語った。

また、同道で繋がる両市長も、「来年度はぜひ本市で南九州西回り自動車道の地方大会を開催したい」(田中良二薩摩川内市長)、「全通を見据え、17年度から新たな道の駅の早期整備に向け、継続的に要望活動を行っている」(西平良将阿久根市長)と事業促進を見据え、喜びを顕にした。

阿久根川内道路は、熊本・鹿児島両県沿岸部を結ぶ南九州西回り自動車道(延長140㌔)の一部で15年度に事業化した。西目IC~湯田西方IC間(延長13・1㌔)については現在設計中となっている。同道の総事業費は1050億円が見込まれている。

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