整備促進、4車線化へ要望ラッシュ 東海北陸道と東海環状道 整備促進大会に200人集結

[caption id="attachment_8475" align="alignleft" width="300" caption="工藤政務官、宮池中日本社長への決議手交を終えて心をひとつにする参加者"][/caption]

20年度予算概算要求を控え、道路関係予算の拡大、更には新たな財源の創設を求める声が全国から寄せられている。全高速会員の各道期成同盟会による促進大会や各自治体の首長らによる要請活動では、地域防災、経済好循環等の観点など具体の資料に基づき、高規格幹線道路網の重要性を訴える。国土交通省や財務省、政府関係者らも真摯に耳を傾け、国土強靭化に向けては、改めて高規格幹線道路の早期ネットワーク化、4車線化等の機能強化は不可欠との認識が共有された。

「東海北陸自動車道建設促進同盟会」と「東海環状道路建設促進期成同盟会」は1日、東京都内で令和元年度整備促進大会を開催。総勢2百人が集結し、両自動車道の整備促進に向け気勢を上げた。

大会は、石井隆一富山県知事による開会の言葉に続き、両同盟会の会長を務める古田肇岐阜県知事が挨拶。「今春の東海北陸道・白鳥~飛驒清見間の4車線化完成により渋滞が解消されるとともに、インバウンドの伸び率が全国1位になった」と紹介した上で、「飛驒清見以北は暫定2車線のため白川郷で大渋滞が発生した。早期全線4車線化を」と求めた。また、「東海環状道・養老~北勢間が繋がると、岐阜と三重が史上初めて高速道路で繋がる」と強調した上で、「高富~大野・神戸とあわせ、前倒しで開通を」求めた。

来賓祝辞では、地元を代表し棚橋泰文衆議院議員、橘慶一郎衆議院議員、西田昭二衆議院議員、滝波宏文参議院議員、伊藤忠彦衆議院議員らが登壇し、「全力を尽くして努力する」と心を一つにした。

その後、加越能バスの稲田祐治社長と、秋田屋本店の中村源次郎社長が地元企業の立場から、高速道路のアクセス性向上と整備推進等を「切に願う」と意見発表した。

両同盟会を代表し小川恒雄岐阜県議会議長が決意表明を行い満場の賛同を受けた。その場で古田知事と石井知事により、工藤彰三国土交通大臣政務官と宮池克人NEXCO中日本社長に提言書が手交された。

会場からの力強い思いを受けた工藤政務官は、「今年度、東海環状道は2区間が開通し総延長の7割が完成する。残る区間も1日も早く開通できるよう取り組みたい。また4車線化についても防災・速度低下の観点から計画的に実施して行きたい」と述べ、「これだけ多くの皆さんに東京に集結して頂いたということを受け止め、しっかりと取り組みたい」と応じた。

大会後、両知事及び沿線市町村長等により石井国交相、藤井事務次官、野中官房副長官、太田主計局長に対し提言活動が実施された。

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