暫定2車線にワイヤーロープ 高速道路の正面衝突事故防止対策 全国12路線100㌔で試行措置

[caption id="attachment_4475" align="alignleft" width="300" caption="国交省内で行われた事故防止対策委員会"][/caption]

国交省は昨年12月26日、高速道路の正面衝突事故防止対策に関する技術検討委員会(委員長=桑原雅夫東北大学大学院情報科学研究科教授)を開き、暫定2車線区間における事故防止対策として、道路中央部にワイヤーロープを設置する方針を確認した。来春から秋田道や東海環状道、東九州道など全国12路線の一部区間約100㌔で試行的に設置し、有効性が確認されれば本格的に導入する。

暫定2車線区間では、道路中央部をラバーポールで上下線を区分する構造となっており、対向車線への飛び出し事故が後を絶たない状況が指摘されている。特に、暫定2車線区間約2540㌔のうち、4車線化事業が進む区間や付加車線設置個所を除く約1700㌔では、その対策が急務となっていた。

先行する形で、12年より道央道・大沼公園~森間、磐越道・三川~安田間で試行設置されているが、この間、反対車線への飛び出し、死傷事故は発生していない。

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