未着手区間の事業推進を 南九州西回り道建設促進3団体 合同で建設促進大会を開催

[caption id="attachment_2664" align="alignleft" width="300" caption="会場中央で頑張ろう三唱する参列者"][/caption]

南九州西回り自動車道建設促進協議会(会長=伊藤祐一郎鹿児島県知事)と同期成会(会長=渋谷俊彦出水市長)、同議員連盟(会長=金子恭之衆院議員)は12日、促進大会を東京都内で開催した。供用率約56%で立ち遅れている同路線の早期完成へ向けた未着手区間の事業推進、所要財源確保による予算確保と重点配分等を訴えた。

同自動車道は、九州 縦貫道八代JCTから鹿児島市に至る総延長約140㌔の高規格幹線道路。特に国内で唯一再稼働した川内原子力発電所に近接しており、周辺地域住民の迅速な広域避難や物資の緊急輸送などに大きな役割を担う最重要道路。さらに多くの災害を経験した熊本、鹿児島両県は、「命の道」として位置づけ、早期完成が長年の悲願となっている。

会場には、地元選出の金子恭之、小里泰弘、坂本哲志、木原稔、金子万寿夫、宮路拓馬衆議院議員、馬場成志参議院議員ら9人と、沿線自治体や地元経済界の代表者に加え、来賓として国土交通省から森昌文道路局長ら幹部も駆けつけ熱気に包まれた。

伊藤鹿児島県知事は「本自動車道は、極めて低い整備状況から一転、目に見える形で事業が推進されてきた。残る未開通区間の早期完成は人口減少に歯止めをかけて民間投資を誘発、観光、農業、水産業の増進で地方創生に資する」と挨拶、引き続き事業推進への期待を表明。

金子衆院議員は「公共事業の重要性に認識が深まってきた。特にストック効果はめざましく、盛り上がりを見せている。事業が着実に進むよう政治力を結集して頑張る」と挨拶。続いて小里衆院議員は「阿久根~薩摩川内間で今年度から杭打ちも始まり未着手区間の事業が本格化。同自動車道は、仕上げの段階を迎え地方創生の原動力として大きなカギを握っている」と激励。

森道路局長は「同自動車道が高規格幹線道路計画14000㌔に組み込まれてからすでに約30年近くが経過。ここにきて遅れていた事業もようやく軌道に乗った。引き続き重点的に整備を進めていく」と挨拶。

来賓紹介の後、九州地方整備局が事業概要の説明。続いて沿線住民代表2人の意見発表が行われた。出席した国会議員は事業推進へ政治力を結集し応援していくコメントを述べた。

この後、小野泰輔熊本県副知事が長期安定的に道路整備が進むよう来年度予算の確保など4項目の決議を朗読、満場一致で採択された。参列者全員が会場中央に集合、渋谷出水市長の音頭で頑張ろう三唱し閉会した。

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