東名の首都圏6車線区間で初のリニューアル工事 多摩川橋で11月下旬から

NEXCO中日本東京支社は25日、東名高速道路・東京IC~東名川崎IC間(上下線)の東名多摩川橋で、11月下旬から2024年11月下旬までの約3年間にかけてリニューアル工事を実施すると発表した。東名高速道路の首都圏6車線区間におけるリニューアル工事は今回が初の試みとなる。

東名多摩川橋は、東名が多摩川を渡る橋梁として建設され、1968年4月に開通した。今回のリニューアル工事では、老朽化した東名多摩川橋のコンクリート床版を新しい床版に取り替える。

工事を実施する東京IC~東名川崎IC間は、日平均断面交通量が10万台を超える重交通区間であり、従来のリニューアル工事のように交通規制で車線数を減少させた場合、大規模な渋滞が懸念される。

そこで東名多摩川橋リニューアル工事では、従来、全断面で橋梁の床版を取り替えていた工法を、断面を分割して部分的に床版取替を行う工法に変更。これにより道路上の施工ヤードが縮小され、車線幅の縮小、車線シフトを行うことで、一部期間での夜間を除いて極力6車線を確保しての工事が可能となる。

期間中は工事の進捗に合わせて、交通運用の形態を大きく6つの施工ステップに分けて工事を実施する。11月下旬から始まる工事は、ステップ1として来年6月中旬まで実施する予定。車線幅を縮小し、6車線を確保した昼夜連続車線シフト規制を行う。

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