東日本大震災 復興へ常磐道4車線化加速


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2月27日 いわき中央~広野完成 年度末4車線化率約74%に

東日本大震災と原子力事故からの復興を目指し4車線化が進む常磐自動車道・いわき中央IC~広野IC間の内、南側区間にあたるいわき中央IC~いわき四倉ICの一部区間(約8㌔)が2月27日完成した。


現地では当日朝5時に規制を解除。ツイッターでは、「工事やっと終わった!」「1日でも早く全線4車線化してほしい。災害時の通行止めとか衝突事故とか防げると思う」「少しずつだが、4車線区間が増えてきたのは素晴らしい」といった喜びのコメントが相次いだ。


福島県内の常磐道・いわき中央IC~広野IC間(延長27㌔)の4車線化は当初、復興・創生期間満了の今年度内に完成する予定だったが19年の台風19号等の影響等で工期がずれ込んでいる。


ただ、5日のNEXCO東日本の記者発表によると、今月30日午前5時には北側区間の両端約15㌔の完成が決まった。残る4㌔についても、一日も早い完成を目指している。


また、仙台東部道路を含む宮城県内の常磐道についても3月6日午後3時、山元IC~岩沼間(約13・7㌔)が全線4車線化する。これに伴い最高速度は70㌔から百㌔に引き上げられる。


広野IC~山元ICで進む約13・7㌔の付加車線事業も2月27日、3月26日、3月30日と順次完成。16年度から始まった付加車線事業は年度内に6カ所すべてが完成することなり、地元では残る広野IC~浪江IC(約30㌔)間の行方に注目が集まっている。


NEXCO東日本によると、常磐道は今年度末時点で、総延長352㌔の内、付加車線を除く約261㌔(約74%)が4車線化することになる。


広野~浪江間21年度着手へ 赤羽国交相が福島視察後に表明

赤羽一嘉国土交通大臣は2月21日、4車線化の優先整備区間外だった広野IC~浪江IC間を21年度に4車線化着手すると表明した。2月13日の「令和3年2月福島県沖地震」を受けた福島県内の視察で、内堀雅雄知事との意見交換後に報道陣に示したもの。事業化の具体的なスケジュールは不明だが、いわき中央IC~広野IC間の4車線化が完了する今秋のタイミングを睨みながら、NEXCO東日本に対して事業許可が出されると見込まれており、これを経て常磐道は全線4車線化に向けた動きが加速することになる。


 赤羽大臣はこの日、福島駅東口のバスターミナルで東北新幹線の代替交通として運行する高速バスの状況を視察。その後、福島県庁で内堀知事と意見交換が行われ、内堀知事は、インフラ復旧の支援として、常磐道や磐越道の全線4車線化などを求める要望書を手交。今回被災した区間については、特に早期の4車線化を求めたという。


意見交換を終え、福島県沖地震で被災した常磐道の法面崩落現場を視察した赤羽大臣は、「4車線区間だったら通行止めは回避できたのではないか」と4車線化の必要性をかみしめていた。赤羽大臣は12年、安倍内閣で経済産業副大臣に就任。福島第一原発の「現地対策本部長」として毎週、被災地に飛び、被災者や地元の首長の声に耳を傾けていた。


 表明を受け、内堀知事は同日、「第二期復興・創生期間に避難地域の復興、再生を円滑に進める上で非常に大きな前進」と喜びを語った。


写真出展:国交省HP






約20年にわたり常磐自動車道の整備促進を求める活動を続けている


西本由美子さん(常磐自動車道を応援する女性の会代表)


東日本大震災から10年を迎える矢先に起きた2月の福島県沖地震。その時私は真っ先に「原発は大丈夫か」と背筋が凍り付きました。自分の家や友人よりも何よりも、そのことで頭がいっぱいになりました。私だけではなく、地域の誰もが同じ気持ちであるように思います。それが、原発とともに生きているということではないでしょうか。


活動を始めた20年前、「私たちには逃げる道がありません」と訴えました。ようやく、常磐道は全線が開通しましたけれど、先日のような土砂崩れが発生すると、暫定2車線の道路はひとたまりもありません。


あの日、土砂に覆われた相馬ICを見て、「これは復旧に1カ月はかかる」と観念しました。何しろ、あの土砂の量でしたから。けれど、土木作業員の皆さんが寝る間も惜しんで、たった4日で復旧してくださったときには嬉しくて、そして何より、感動しました。


 〝仕事〟という一言では成しえない偉業です。誰かのために、私たちのために、頑張ってくださっている関係者の皆さんに感謝の言葉を言い尽くせません。「ありがとうございます」と何度も伝えたいです。


ただ、やはり思うのは、4車線だったら、交通は寸断されなかったのではないかということです。原発が抱える様々な課題を解決してゆく中で、常磐道は大型トラックもたくさん走ります。渋滞も頻発しています。


だからこそ、広野IC~浪江IC間を4車線化すると仰って下さった赤羽大臣の言葉に胸が熱くなりました。原発のすぐ近くを通る常磐道に寄り添って暮らす私たちの気持ちが伝わったと思いました。


私たちは浜通りにある5つの青年会議所メンバーと一緒に、「1日も早い4車線化」を実現するために署名活動を始めました。今、13万件が集まっています。コロナ禍の外出自粛が収まったら、一番に東京に届けたいと願っています。

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