災害対応能力の向上に期待 4車線化工事着工へ 南九州西回り道・美山~伊集院間 無事故での早期完成へ鍬入れ

[caption id="attachment_12860" align="alignleft" width="300"] 鹿児島県日置市内で催された着工式[/caption]

NEXCO西日本九州支社は、南九州西回り自動車道「鹿児島道路」美山IC~伊集院IC(約6・1㌔)のうち約2・3㌔の4車線化工事に着手にあたり、10月29日、鹿児島県日置市内の東市来ドームで着工式を行い、無事故での早期完成とミッシングリンクの解消を願った。

同区間は勾配が大きく緩いカーブもある道幅の狭い2車線で、事故が多発。19年の「高速道路における安全・安心基本計画」で4車線化の優先整備区間に選定され、20年3月に事業化されていた。完成すれば走行時の安全性や災害対応能力の向上が期待される。総事業費は140億円。完成時期は未定となっている。

式典には塩田康一鹿児島県知事、永山由高日置市長ら自治体の関係者、小里泰弘衆議院議員、宮路拓馬衆議院議員ら県選出の国会議員など約80人が出席した。
NEXCO西日本の芝村善治副社長は主催者挨拶で「近年は集中豪雨や台風などの異常気象による災害が多く発生している。4車線区間では被災を受けなかった車線を活用し、一部対面通行にして早期の交通開放が可能となり、高速道路は本来の4車線以上が必要と改めて認識した。工事の安全を最優先に、着実かつ精力的に事業を推進していきたい」と述べた。

塩田知事は「安全性向上が喫緊の課題。4車線化で時間信頼性が図られる。これからも要望活動を積極的に行いたい」と語った。工事計画説明の後、参加者で鍬入れ式を行い、万歳三唱で締めくくった。

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