町から村から 8月~9月

予算所要額を長期安定的に確保 事業中区間の整備、一層の促進を

【西九州自動車道建設推進協議会】整備促進についての要望書

西九州自動車道の整備促進につきましては、平素より格別の御高配をいただき、厚くお礼申し上げます。

西九州自動車道は、九州西北部の交通ネットワークの根幹をなす高規格幹線道路で、玄界灘沿岸地域の一体的な浮揚と発展を遂げる上で欠くことができない重要な幹線道路である。

本道路は、九州の中心都市である福岡市と、豊かな自然景観や諸外国との交流の歴史を物語る史跡等に恵まれた九州西北部地域を結び、国内のみならず中国をはじめアジアからの旅行客をターゲットとした観光ルートとして、また、農産物や海産物等の広域展開が見込まれるなど、ストック効果の高い広域的な幹線道路として、地域経済の好循環、高速走行の定時性の確保に寄与するものでもあり、一日も早い完成が期待されている。

東日本大震災や熊本地震においては、高規格幹線道路をはじめとする交通ネットワークが、救急・救援物資の搬送など「命をつなぐ道」として大きな役割を果たした。

また、九州北部豪雨や18年7月豪雨並びに20年7月豪雨では、幹線道路から生活道路に至るまで甚大な被害が発生したことにより、住民生活のみならず、地域経済にも重大な影響を及ぼしており、改めて道路が果たす役割の重要性が再認識されたところである。

加えて、九州西北部地域には玄海原子力発電所が立地しており、緊急時防護措置準備区域(UPZ)となる半径30㌔圏内に居住する多くの住民の避難・輸送経路を確保することは極めて重要であることから、西九州自動車道の未整備区間(ミッシングリンク)が早期に解決されることが必要である。

よって、国におかれては、道路整備予算について必要な財源を確保されるとともに、九州地域の一体的発展に不可欠な西九州自動車道の重要性について御理解の上、特段の御配慮をお願いいしたい。

1.地域発展のために必要となる社会資本整備のための公共事業費を増額するとともに、新たな財源を創設し、地方創生推進のために必要な道路関係予算の所要額を長期安定的に確保すること。

2.西九州自動車道の事業中区間の整備を一層促進すること。

(事業中区間)今宿道路、伊万里道路、伊万里松浦道路、松浦佐々道路

3.西九州自動車道を早期に整備するため、有料道路事業の活用を含めた整備手法の検討を行うこと。

4.西九州自動車道で唯一事業化していない区間(二丈IC(仮称)~二丈鹿家IC間)においては、自動車専用道路として早期事業化を図ること。

5.防災・減災、国土強靭化のための3か年緊急対策が終了する21年度以降も引き続き必要な予算を別枠にて確保すること。

6.「地方創生」、「国土強靭化」や「生産性の向上」を図るため、事業中・計画中の路線を含めた重要物流道路を早期に指定し、高規格幹線道路や地域高規格道路などの広域道路ネットワークの整備を一層推進すること。

20年8月25日

 

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関越道から東名までの区間 21年度予算確実に確保を

【東京都議会外かく環状道路建設促進議員連盟】東京外かく環状道路の早期完成に向けた要望

東京外かく環状道路は、東京から放射状に伸びる高速道路を相互に連結し、羽田空港や京浜港など首都圏の陸・海・空の要衝を結ぶことにより、交通渋滞の解消や、迅速かつ円滑な物流が図られるなど、社会経済活動を活性化させるための基盤となる重要な幹線道路である。また、災害時には、迅速かつ円滑な救命・復旧活動を支える道路として機能するなど、震災時の備えの観点からも早期整備が不可欠である。18年6月には、一部都内を含む千葉区間が開通し、首都高中央環状線の交通量が東側で約1割減少するなど、大きな効果が発揮されている。

都議会超党派による本議員連盟は、これまで、東京外かく環状道路の早期完成に向け、国会議員・民間団体とともに、様々な機会を捉えて、整備推進を要望してきた。

関越道から東名高速間の整備に当たっては、その推進策として、区分地上権の設定にあたり、深さにかかわらず、等しく5千万円特別控除が適用されるよう提案したところ、15年度の税制改正で実現し、大幅な進捗が図られた。工事についても、東名ジャンクション、大泉ジャンクション両側からの本線シールドトンネルに加え、本線と地上をつなぐランプシールドトンネルの工事が進められている。また、大深度地下で本線とランプをつなぐ地中拡副部についても、鋭意、検討が進められている。引き続き、コスト縮減を図りながら着実に事業を進めていく必要がある。

また、東名高速から湾岸道路間は、首都圏三環状道路の総仕上げとなる区間であり、計画検討協議会において計画の具体化に向けた検討が進められ、昨年6月には、次回の協議会において、計画の基本的な方針を取りまとめていくことが確認されているが、関越道から東名高速の整備が進展している現時点で、次の段階を見据え、検討をさらに加速させ、早期に計画を具体化していかなければならない。

よって、東京都議会外かく環状道路建設促進議員連盟は、左記事項の実行を国に強く要望するものである。

1.関越道から東名高速までの区間については、1日も早い開通に向け、21年度予算を確実に確保すること。事業の実施に当たっては、早期に開通の見通しを示せるよう取り組むとともに、工事の安全管理やコスト縮減を図りながら着実に推進すること。

1.青梅街道インターチェンジについては、17年度より都が用地取得を受託し進めているところであり、実施に当たっては、引き続き、国と都で連携し、着実に取り組むこと。

1.外環の環状道路としての機能を発揮するため、日本の玄関口として国際化された羽田空港へのアクセス性を確保しつつ、東名高速から湾岸道路間について、速やかに基本的な方針を取りまとめ、早期に計画を具体化するとともに、事業化を図ること。

20年9月8日

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