西日本 中国道大規模リニューアル工事 21年度より本格始動

NEXCO西日本は8日、高速道路リニューアルプロジェクトとして中国自動車道・吹田JCT~神戸JCTのリニューアル工事を21年度より本格始動させることを発表した。

中国自動車道・吹田JCT~神戸JCTは、関西都市圏における創生期の高速道路であり、大阪万博が開催された1970年より順次開通、約50年が経過した。開通後の交通量の大幅な増加や車両の大型化等により、橋梁等の構造物の損傷が著しい現状が指摘されていた。

これまで橋梁の床版等については、部分的な補修や補強を繰り返してきたものの、路面から橋梁下面まで貫通するひび割れの発生や、被覆するコンクリート剥落による内部鉄筋の露出・腐食など、床版構造本体の耐力に影響する損傷が多く発生するなど、劣化の進行が著しいため、今回、大規模なリニューアル工事に着手することになった。

工事では、橋梁やトンネルなど道路構造物を対象に、耐久性の優れた部材への取り替えや補強等を実施。橋梁の対象面積は約200千平方㍍におよび、コンクリート橋・鋼橋の床版・桁取替(約100千平方㍍)、高性能床版防水工等(約100千平方㍍)を行う。

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