飛騨清見~白川郷の4車線化を 岐阜県東海北陸道協議会5月25日総会

[caption id="attachment_13525" align="alignleft" width="300"] 早期全線4車線化に向け挨拶する古田知事[/caption]

岐阜県東海北陸自動車道建設連絡協議会(会長=古田肇岐阜県知事)の2023年度定期総会が5月25日、岐阜県庁で開催され、4車線化されていない飛驒清見IC~白川郷IC間(延長約23㌔)の早期事業化を国に強く求める決議を採択した。

一宮JCT(愛知県一宮市)~小矢部砺波JCT(富山県小矢部市)を結ぶ東海北陸自動車道(延長約185㌔)は、08年に暫定2車線で全線が開通。その後、4車線化事業が進められ飛驒清見IC以南と南砺スマートIC以北は4車線化が完了した。現在、白川郷IC~南砺スマートIC間で4車線化事業が進められているが、日本一長い対面通行トンネル「飛驒トンネル」(全長10・7㌔)を含む飛驒清見IC~白川郷IC間は未事業化区間であることから、早期事業化が強く求められている。

総会には古田知事をはじめ、田中明高山市長や成原茂白川村長ら沿線首長、野島征夫県議会議長、国交省の稲田雅裕中部地方整備局長、NEXCO中日本の池田光次名古屋支社長など関係者約80人が出席。古田知事は「現在法改正が進んでおり、国の方でも新たな財源対策を色々工夫している。一歩、二歩前へ出るチャンスなのではないかと思っている」と挨拶した。

決議には東海北陸自動車道の約3割が暫定2車線であり、深刻な事故や交通渋滞発生の懸念、大規模災害の復旧に長期の全面通行止めを要するなど安全性、信頼性に係る課題が大きい状況であるとして、事業中の白川郷IC~南砺スマートIC間の4車線化について完成見通しと早期完成、国土強靱化に必要な予算・財源の確保なども盛り込まれた。

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