飯泉徳島県知事ら要望団　政府・自民党に提言活動

徳島県の飯泉嘉門知事は８日、徳島県議会自由民主党、公明党県議団、沿岸部を中心とした市町長らとともに約30人の要望団を結成。岡本富治議員とともに団長として麻生太郎財務大臣、自由民主党の岸田文雄政務調査会長、石井啓一国土交通大臣に面談し、「高速道路ネットワークの早期整備」について提言活動を展開した。

この日のために作成した提言書は、「徳島発の政策提言『持続可能な社会』実現への処方箋～「人口減少・災害列島」二つの国難打破！～」。Ａ３判１枚にまとめられた提言書を受け取った石井国交相が思わず「凄いですね！」と感嘆し、飯泉知事が「わかりやすく、本日は三位一体で道路一本に絞って参りました」と破顔一笑する場面もあった。

〝三位一体〟の提言は、▽高速道路ネットワークの整備推進に係る予算の拡大▽四国横断自動車道の整備推進▽阿南安芸自動車道の整備推進。高規格幹線道路関係では、20年度～21年度にかけて段階的に予定されている四国横断自動車道・徳島ＪＣＴ～津田間の確実な開通や、その南側で新直轄事業として整備が進む阿南～小松島間について地域活性化ＩＣ「立江櫛渕」の連結許可を求めるとともに、この立江櫛渕ＩＣを活用した先行供用や一層の整備加速、開通見通しの公表などを要請した。

飯泉知事の歯切れの良い提言を受け、麻生財務大臣は「わかりました」、岸田政調会長は「これから概算要求に向けて自民党全体の重点項目を議論する」と応じた。石井国交相は、「開通見通しの公表については、用地の目途が立ち次第出せるよう努めたい」と述べ、「引き続き、全体的に取り組みたい」と語った。