首都高 1号羽田線の下り線 新設した更新線に切り替え リニューアルプロジェクトで初めて

[caption id="attachment_9865" align="alignleft" width="300" caption="切り替え後の鮫洲区間埋立部"][/caption]

首都高速道路は、首都高リニューアルプロジェクトの一環として、老朽化に伴う更新事業を進めていた1号羽田線(東品川桟橋・鮫洲埋立部)約1・9㌔区間について、6月16日午前1時、下り線を新設した更新線に切り替えた。同プロジェクトで初の更新線への切り替えとなる。

羽田線(東品川桟橋・鮫洲埋立部)は、1963年の開通から50年以上が経過している。1日平均約7万台の交通量に加え、海水面と高速道路構造物が0~5㍍と極めて近いなど激しい腐食環境などから、コンクリートの剥離や鉄筋の腐食等の損傷が多数発生しており、長期的な安全性を確保する観点から、16年2月から道路構造物の更新事業が行われている。

更新に際しては、可能な限り通行止めをすることなく交通を確保するため、仮設のう回路を設置し交通を切り替えながら工事が進められている。

この工事の施工は、まず16年2月に上り線のう回路を設置し、翌17年9月に大井JCTの通行止めを解除。そして今回の下り線の更新線への切り替えを経て、今後は、旧下り線を撤去し、引き続き将来下り線となる更新線の工事を進める。さらに上り線と大井JCTを切り替えて、上下線ともに更新線を通行する形に工事を進めていく。

1号羽田線のリニューアルポイントは、海水面から5~20㍍離れた高架構造に更新し、並行するモノレールからの離隔を確保。また、景観性に配慮した常設の維持管理用足場を設置するほか、橋脚の防食対策として、金属溶射、ステンレスライニングなどの工法を採用して強化している。

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