高規格幹線道路等の整備促進と機能向上を訴える 北海道「命のみち」づくり求め東京大会 国土強靱化への力を結集

[caption id="attachment_10530" align="alignleft" width="300"] WEBで参加した鈴木北海道知事とガンバロー三唱で気勢をあげる参加者[/caption]

北海道「命のみち」づくりを求める東京大会が11月19日、東京都千代田区の全社協・灘尾ホールで行われ、北海道経済を支える災害に強く信頼性の高い道路網として、高規格幹線道路等の整備促進、暫定2車線の4車線化、ダブルネットワークの強化の必要性が訴えられた。

同大会は北海道高速道路建設促進期成会、北海道道路利用者会議、北海道道路整備促進協会主催で開催。大西英男国土交通副大臣、武部新自民党北海道支部連合会会長代行、田中直樹NEXCO東日本北海道支社長の来賓のほか、地元選出国会議員、市町村長など約100人が出席して行われた。

北海道高速道路建設促進期成会会長の鈴木直道知事は、現地でコロナ対策の陣頭指揮を執る中、WEBで参加した。
冒頭、開会挨拶した鈴木知事は「北海道は都市間距離が全国平均の2、3倍あり、交通ネットワーク基盤の充実が課題。特に高規格幹線道路は北海道の経済を支えるだけでなく、安全・安心の命の道として早期形成、機能向上が必要不可欠となっている」と指摘。「新型コロナウイルス感染拡大防止に向け依然、予断を許さない状況が続くが、ポストコロナ時代の人流・物流を見据えた道路ネットワークの充実・強化、交通拠点の整備を促進していく必要があり、高規格幹線道路の早期完成と暫定2車線の4車線化を進めなくてはいけない。3か年緊急対策に続く防災・減災、国土強靱化の対策も重要だ」として、道内の力を結集して国等へ訴えていく決意を語った。
続いて、「強靭なネットワークづくりと老朽化対策が喫緊の課題となっている」と来賓挨拶した大西副大臣は自身、視察した経験を踏まえ「北海道の道路整備は遅れている。凍結区間もある。課題解決にはこれまで以上の予算が必要であり、国交省として全力で取り組む」と誓った。

意見発表では、秋元克広札幌市長(WEB発表)が高規格幹線道路と直結する都心アクセス道路等の早期整備を、水谷洋一網走市長が物流、観光、医療、防災における課題解決のためにはミッシングリンクの早期解消が必要不可欠であることを、「北海道の地域とみちをつなぐネットワーク連携会議」の田中夕貴会長が地域の抱える課題を発表。「観光に限らず、北海道の価値が見直されている。事業化された区間は開通へ、凍結区間は事業化を、未事業化区間は事業化を。早期整備は北海道の声として受け止めて」(田中会長)と訴えられた。

この後、北海道商工会議所連合会の岩田圭剛会頭が、21年度道路整備予算の確保及び北海道の高規格幹線道路等を求める大会決議案を朗読し、満場一致で採択。最後に、北海道道路整備促進協会会長の外崎秀人今金町長がガンバロー三唱を行い、「広がれ!道路ネットワーク。つながれ命のみち!」と気勢を上げた。
大会後は財務省、国土交通省への要望活動が実施され、財務省では船橋利実政務官に要望書を手交。遅れる北海道の道路整備の促進とともに、道路予算の総額確保や長期安定的に道路整備・管理を進めるための新たな財源の創設を求めた。

<要望項目>高規格幹線道路網の早期形成・機能向上(PDF)

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