2021年開通へ 徳島南部道・徳島~徳島沖洲間 吉野川大橋の架設完了 最後の箱下桁据え付を公開


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NEXCO西日本四国支社が今年度内の開通を目指す徳島南部自動車道・徳島JCT~徳島沖洲IC間(延長4・7㌔)。この吉野川河口に架かる吉野川大橋(仮称)に8月23日、最後のピースとなる箱桁(セグメント)が据え付けられ、その様子が報道陣に公開された。

吉野川河口にかかる吉野川大橋(写真上)は、全長1696・5㍍のPC15径間連続箱桁橋で、同様の形式の橋としては日本最長級。47本ある吉野川に架かる橋の中でも最長で、コンクリートの道路橋としては国内で2番目の長さを誇る。


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架設工事は昨年2月から着工。プレキャストセグメントによる張り出し架設工法を採用し、これまで1個あたり70~100㌧にもなる489個の箱桁が順次設置されて来た。公開当日は、最後のピースとなる490個目の箱桁がトロッコとクレーンにより架設位置までゆっくりと運ばれ(写真下)、作業員が真剣な表情で見守る中、慎重に所定の位置まで下ろされた。箱桁と箱桁の隙間はおよそ15㌢しかなく、無事に架設が終了すると現場には「ほっ」と安堵の雰囲気が広がった。

広大な干潟が広がる吉野川の河口周辺は、淡水と海水が混ざり合う汽水域となっており、多種多様な生物が生息することで知られている。干潟を訪れる渡り鳥に配慮し、主塔やケーブルのない桁橋を採用。周囲の環境を極力変えないよう橋脚の数も減らしている。

徳島JCT~徳島沖洲IC間の事業費は約1200億円。この内、現在工事中の吉野川大橋の工事費は約345億円を占める。今後は、ケーブルの緊張など橋梁の連結に必要な作業や架設桁の撤去を進めた後、壁高欄、標識、通信設備の設置、路面の舗装などを行う予定となっている。

同支社によると、最後の架設の模様は今月3日からNEXCO西日本のYouTubeで公開されている。また、「皆さんに親しんでもらいたい」とこの夏募集した吉野川大橋の名称には、2000件を超える応募があり、年内の名称決定に向け準備を進めているという。


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徳島工事事務所所長 浦 啓之さん

天候の安定と工事安全を祈願

午前11時から始まった最後の箱桁の架設をひときわ真剣な眼差しで見つめていたのが、現場の指揮を執る浦啓之所長だ。1年7カ月にわたった架設工事のクリティカルポイントを尋ねると、「天候ですね。台風に雨」とすぐさま返ってきた。

「河口とはいえ、もうここは海ですから。先々週も長雨で約1週間工事がストップしてしまいました」と話した後で「雨が降るとどうなると思います?」と逆に尋ねられた。言葉に詰まっていると「この河口部は、吉野川上流からの水と海からのうねりがぶつかり、砂が溜まりやすい地形で、かなりの浅瀬です。砂が溜まると作業台船が通れなくなるので、土砂を取り除く浚渫工事が必要になってしまう。押した工程を取り戻すために、夜間の工事も行いました」。

「天候だけは、どうにもならない」と苦しい胸の内を明かす浦所長。地元の阿波国一宮大麻比古神社にも足繫く通って、天候の安定と工事の安全祈願を重ねている。「天候に恵まれ、安全を最優先に、NEXCO西日本社員・施工管理員・工事受注者・協力会社が一致団結して開通を無事に迎えられるよう、ラストスパートをかけたい」と決意を語った。

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