国土交通省は、昨年9月策定の「高速道路における安全・安心基本計画」に盛り込まれた暫定2車線区間を4車線化する優先整備区間約880㌔のうち、15箇所約110㌔を第1弾の整備区間とすることを決めた=別表参照、2面に地図掲載=。
15カ所約110㌔については10日、候補箇所として発表。時間信頼性の確保、事故防止、ネットワークの代替性確保の3点の観点から選定された。
その後12日、コロナウイルス感染症拡大防止の観点から書面開催となった道路分科会国土幹線道路部会に諮られた。事業費は7080億円で、財政投融資を活用して事業費を確保する。今国会で審議している来年度予算案成立後、今月中にも整備計画を変更するなど、必要な手続きを行い事業化する。
財投活用では、このほか新名神高速道路の大津~城陽間と八幡京田辺~高槻間の6車線化や、首都圏中央連絡自動車道の横浜湘南道路と高速横浜環状南線の整備も加速して行う方針だ。