ものづくり企業の利便性向上へ 東海環状道の早期全通訴え 鈴木三重県知事と企業4社ら国交相に提言

[caption id="attachment_4264" align="alignleft" width="300" caption="石井国交相に提言書を手交する鈴木三重県知事ら要望団"][/caption]

三重県の鈴木英敬知事は11月2日、いなべ市の日沖靖市長、同市に拠点を置く4社代表、中部経済連合会と国土交通省の石井啓一大臣を訪ね、北勢地域のものづくりを支える東海環状自動車道の早期全線開通を訴える提言書を手交した。参加企業の代表は、トヨタ車体いなべ工場の片山純裕工場長、デンソー大安製作所の堀誠所長、神戸製鋼所大安工場の沼部裕次工場長、太平洋セメント藤原工場の友近正憲工場長。官民連携の要望は今回で6回目。

要望団は、8月11日に開通した東海環状道・四日市JCT~新四日市JCTによる東名阪道、伊勢湾岸道への時間短縮・利便性向上効果を口々に報告し、「生産性の向上が図られた」と感謝の意を伝えた。

東海環状道西回りルートの開通によりトヨタ車体いなべ工場では、輸送時間が岐阜方面で18分、三河方面で26分短縮すると見込んでいる。さらに、今回要望に参加した4社の走行距離短縮・速度改善による物流コストの削減額は年間で1・2億円に上ると試算。「東海環状道がいなべ市内まで開通すれば、ストック効果があらわれ、人・ものの流れが日本で最も活発な地域の一つになる」と提言した。

要望団は大安~東員間の18年度の確実な開通、大安~北勢間の開通見通しの公表等を求めた。石井大臣は「18年度までの開通に向けしっかり進めたい。先線については用地取得等の状況を見極めたい。」とし、事業進捗への協力を要請、日沖市長が「マスコミにも東海環状道の必要性をしっかりPRして行きたい」と応えた。

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