山陰近畿道整備へ200人が参集/地域づくりシンポジウム

[caption id="attachment_4162" align="alignleft" width="300" caption="地域づくりシンポ(10月16日)"][/caption]

鳥取県と鳥取豊岡宮津自動車道整備推進協議会(会長=深澤義彦鳥取市長)は10月16日、鳥取市の県民ふれあい会館で「高速道路ネットワークによる地域づくりシンポジウム~山陰近畿自動車道(鳥取~福部)を活用した鳥取県の地域づくり」を開催。基調講演やパネルディスカッションを通じて同道への認識を深めようと、参集した200人が心を一つにした。

平井伸治鳥取県知事は主催者挨拶で「山陰近畿道は少しずつ繋がっているが、現在の供用部分はわずか4分の1で、さらに事業化されている箇所は半分に満たない」と指摘。「シンポジウムを通じて、計画を前に進めて貰いたい地元の気持ちを表現したい」と熱く呼びかけた。

基調講演では小林潔司京都大学院経営研究センター長が「高速道路ネットワークのもたらす効果について」紹介。外国人旅行者が急増している山陰海岸ジオパーク内にある城崎温泉(兵庫県豊岡市)を挙げ「山陰近畿道が整備されれば、鳥取にも足を延ばしてもらえる」と期待を寄せた。

パネルディスカッションでは、小林センター長をコーディネーターに4パネリストが、山陰近畿道の果たす役割について意見交換。深澤会長は「山陰道、鳥取道、山陰近畿道の結節点を今後どう考えるかが重要。医療・福祉・防災の観点からもミッシングリンク解消に力を合わせたい」と発言。橋本悦岩美町移住定住相談員は「兵庫北部と鳥取東部のつながりが強くなり、行き来が増えている。遠いイメージのある西側につながる道が今後さらに便利になれば、足を延ばして山陰各地の文化を満喫したい」と述べた。

パーマリンク