山陰道(安来~益田間)建設促進期成同盟会、出雲・江津間高規格道路建設促進期成同盟会 山陰道の早期全通を国交省に要望 事業中の「開通見通し」明示も

[caption id="attachment_8978" align="alignleft" width="300" caption="青木国交副大臣に要望書を手交する楫野大田市長"][/caption]

山陰自動車道(安来~益田)建設促進期成同盟会と出雲・江津間高規格道路建設促進期成同盟会の会長を務める楫野弘和大田市長は20日、青木一彦国土交通副大臣に「山陰道の早期全線開通」を求める要望書を手交した。

要望は、山陰道の開通により生じているストック効果の例として、企業立地の促進や道の駅の整備、周辺道路ネットワークの強化などの地元自治体の取り組みを挙げ、現在事業中の「出雲・湖陵道路」、「湖陵・多伎道路」、「大田・静間道路」、「静間・仁摩道路」、「福光・浅利道路」、「三隅・益田道路」、「益田道路」の開通見通しの明示と、未事業化区間「益田~萩間」の優先区間「須子~田万川間」早期事業化を要請するもの。

楫野会長は、要望資料として作成した「山陰道のストック効果」を指し示しながら、ここ5年で山陰道沿線に進出した企業が2・3倍に増えている状況や、県内に集積している鋳造関連・特殊鋼関連産業が山陰道整備に期待している声を説明。観光についても触れ「周遊できるようになり、西へ西へと行けるようになる。山口県とも連携して進めたい」と意欲を示した。

「山陰道が繋がれば都市が近付き、若い人材が確保できるし、働く意欲も沸く」と話す要望団の声を受けて、青木副大臣は、「地質やトンネルの状況次第だが、用地買収はほぼ終わっている。道路局に開通予定年度を出せるよう調整している。益田市の須子・小浜間についても、今年中には、大まかなルートを示したい」と要望団の熱意に応えた。

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