山陰道2路線が3月14日開通 「仁摩・温泉津道路」仁摩・石見銀山~湯里間、「浜田・三隅道路」原井~西村間



山陰自動車道の「仁摩・温泉津『ゆのつ』道路」仁摩・石見銀山IC(島根県大田市仁摩町)~湯里IC(同県大田市温泉津町)間(延長5.9㌔)と、「浜田・三隅道路」原井IC(同県浜田市原井町)~西村IC(同市西村町)間(延長8.1㌔)が14日に開通した。山陰道2区間の同時開通で祝賀ムードが一気に高まり、関係者らは各地で祝賀行事を開催した。
 山陰の主要都市間の所要時間が大幅に短縮され、地域間の人・物の交流が活発になり、地域経済の好循環が期待される。
 大田市仁摩農村環境改善センターで開催された仁摩・温泉津道路の開通式典には、国や県、沿線自治体の首長など関係者約200人が出席。竹腰創一大田市長は「防災、救急搬送、産業振興、観光振興など大きな効果を発揮できる基盤となる」と開通の喜びを述べ、「山陰自動車道の1日も早い全線開通に向け、全力で取り組んでいく」と力を込めた。最後に関係者ら全員で万歳三唱し、式典は閉幕。
 その後、仁摩・石見銀山IC付近へ移動し、地元児童らと一緒にテープカットやくす玉割りをした。また、仁摩町馬路地区の乙見神社の伝統行事に登場する巨大な足半(あしなこ)草履の山車が、約50台の車両を先導するパレードが行われた。
 仁摩・温泉津道路は、平成18年3月着工、総事業費は524億円。昨年3月、湯里~石見福光間(延長5.9㌔)が開通し、今回の開通で全線開通となった。  
 一方、浜田市野原町の県立大学講堂で行われた浜田・三隅道路の開通式典では、久保田章市浜田市長が「今回の開通は浜田市、県西部にとって大きな喜びだ。産業や観光振興、安心なまちづくりに大きく寄与する」と挨拶。国土交通省の青木一彦大臣政務官は「鳥取・島根・山口をつなぐ高速ネットワークを担い、国道9号の混雑緩和などが実現する。県内の残りの区間も推進していく」と早期整備に意欲を示した。
 この後、浜田港IC(同市熱田町)での祝賀行事には、国や関係者、地元住民ら約250人が参加。テープカットやくす玉が割られ、魚を運搬するトラックなどのパレードが行われた。
 浜田・三隅道路は平成17年3月着工、総事業費は、約571億円。残る西村~石見三隅間(延長6.4)は、平成28年度開通予定。

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