新東名　新御殿場～御殿場10日に開通　須走道路・御殿場バイパスも同時開通

新東名高速道路・新御殿場ＪＣＴ～御殿場ＪＣＴ間（７・１㌔）と国道１３８号バイパスの延伸部分、須走道路・御殿場バイパス西区間（５・２㌔）が10日、開通した。これにより、東名・新東名からバイパスを通じて東富士五湖道路、中央自動車道へと自動車専用道路で結ばれ、国土強靱化に大きく寄与。同日には御殿場市内の新東名等へのアクセス道路として国道４６９号御殿場バイパス、県道仁杉柴怒田線も同時に開通。静岡方面から山梨方面への交通の円滑化が図られ、富士山、箱根、伊豆などの周遊観光の促進が期待されている。

静岡県小山町の小山町総合文化会館で行われた開通式典には、来賓はじめ周辺自治体など約１９０人が出席した。

冒頭、岩井茂樹国土交通副大臣が挨拶に立った。中央道が被災し通行止めとなった令和元年東日本台風に言及した岩井副大臣は「迂回ルートとして国道１３８号で大渋滞が発生。関東方面との物流交通に大きな支障が生じた」と指摘。「今回の開通で高速道路ネットワークの代替性が確保されるなど、国土強靱化に寄与する」と語った。

出席した川勝平太静岡県知事、長崎幸太郎山梨県知事からも待望の開通に笑顔が広がった。川勝静岡県知事は「東富士五湖道路と新東名が結ばれ、山梨県から新東名までまっすぐに結ばれた。静岡県と山梨県の一体化が進み、東京集中から新しい日本の分散型国土が築ける」、長崎山梨県知事は「静岡空港、清水港につながり、海へ空へ向かう重要な南北軸が出来た」と喜びを語った。

また、主催者を代表して挨拶に立ったＮＥＸＣＯ中日本の宮池克人社長は、用地を提供した地権者はじめ、地元自治会、工事関係者に謝辞を述べ、神明の未開通区間、伊勢原大山ＩＣ～新御殿場ＩＣについて「完成に向け現在、全力で事業進めている」と報告した。

この後、新御殿場ＩＣ前に会場を移し、テープカット、くす玉開披を実施。晴天が広がる中、警察車両を先頭に地元運送業者、消防、自衛隊、地元関係者による通り初めが行われた。