新潟県要望 磐越道全線4車線化を 事業進捗のため財源確保等を提言

[caption id="attachment_12850" align="alignleft" width="300"] 花角新潟県知事が斎藤国交相に要望書を手交。磐越道4車線化の重要性を訴えた[/caption]

日本海側と太平洋側を結ぶ横断軸、磐越自動車道の全線4車線化を早期に実現するため、花角英世新潟県知事は11月18日、国土交通省、財務省への要望活動を実施。「信頼性の高い広域ネットワークを構築するため、暫定2車線区間の全線4車線化を」と訴えた。

花角知事は国交省で斉藤鉄夫国交相、財務省で新川浩嗣主計局長と面談。磐越道の早期の全線4車線化、財政投融資の活用のほか料金徴収期間の延長など事業進捗のための財源確保等を盛り込んだ要望書を手交した。

要望では、花角知事は一昨年、関越自動車道で大雪による長時間の通行止めが発生した際、磐越道が迂回路として利用された事例を引きながら「国土軸と横断軸は太く、多重に繋げることが重要」と指摘。「しかし、磐越道は暫定2車線区間があり、交通事故や大雪の際は全面通行止めが発生。並行する国道も道路冠水等の災害や事前通行規制による通行止めが発生するなど、県境を繋ぐネットワークの信頼性に課題がある」として、磐越道の全線4車線化の意義を説明した。

これに対し、斉藤国交相は2019年に福島、新潟県境の会津若松~安田間の暫定2車線区間が4車線化の優先整備区間に選定、事業化されている状況等に触れながら「残る区間も事業化を検討していく」と回答。新川主計局長も4車線化の必要性について理解を示した。

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