東海環状道の一層の促進を 古田岐阜県知事、鈴木三重県知事が要望 麻生財務相「生産性高い道路」と理解

[caption id="attachment_8972" align="alignleft" width="300" caption="麻生財務相に要望書を手交する要望団"][/caption]

岐阜県の古田肇知事と三重県の鈴木英敬知事は11月26日、財務省の麻生太郎大臣のもとを訪ね、12月14日に大野神戸IC~大垣西IC間が延伸する東海環状自動車道のさらなる整備推進に向け、直轄事業費の一層の確保等を要望した。要望活動は、両県で同道の建設促進を求める7団体と合同で実施。各団体から大垣・可児・山県・本巣・海津・神戸・大野・いなべの8市町が参加した。

古田知事は冒頭、首都圏と近畿圏、日本海側圏域と太平洋側圏域を結ぶロータリーとしての機能が見込まれる同道にあって、唯一開通見通しが明らかにされていない養老IC~(仮称)北勢IC間について、「三重と岐阜が初めて高速道路で繋がることになる。『1日も早く開通見通しを示し、県境トンネル』に早期着工して頂きたい」と要請。民間シンクタンクが試算した「50年間で約27兆円」という全通時の経済効果についても紹介した。

続いて鈴木知事は、四日市港の外貿コンテナ取扱個数が18年に20.6万TEUと過去最高となったことを報告。「全通すれば、大垣市から四日市港間の輸送時間は100分から50分と半減する。さらに、四日市港のふ頭再編やAIターミナル化を進めており、道路と港の両面で物流が向上します」とアピールした。

身を乗り出して力説する両知事の説明に耳を傾けていた麻生財務相は、「生産性の高い道路としてはトップ10に入る」と太鼓判を押し、早期着工への理解を示した。

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