鳥取県 高速道路を活かした地域づくりシンポジウム 整備の必要性を一緒に考える

[caption id="attachment_8002" align="alignleft" width="300" caption="佐藤氏は「未来のまちづくりを見据え、鳥取県の新たな価値や仕掛けが必要」と強調した"][/caption]

鳥取県は3月14日、鳥取市のとりぎん文化会館小ホールで、高速道路整備の必要性を地域で一緒に考えるとともに、整備推進に向けた機運醸成を図るため「高速道路を活かした地域づくりシンポジウム~あなたの街の高速道路どうなる?どうする?どう使う?~」を開催した。

主催者挨拶で登壇した平井伸治鳥取県知事は「本日は高速道路の意義、また未来の夢を語り合えたらと思う。鳥取西道路がもうすぐ開通すると、整備率が80・2%、8割になる。企業の進出や観光客の増加などのストック効果を今後も高めていくためには、高速道路の整備促進を頑張っていかなければいけない」と述べた。続いて、国土交通省の北澗弘康鳥取河川国道事務所長は、担当する鳥取県東部地域の主要な道路や今夏までの全線開通に向け整備を進めている鳥取西道路などの説明が行った。

旅行情報誌「九州じゃらん」の元編集長で、全国の地域活性、観光振興の分野で幅広く活躍している地域ブランディング協会理事等の佐藤真一氏が「交通アクセスの改善を最大限に活かす地域づくり」と題して基調講演を行った。

佐藤氏は、高速道路の開通で利便性が向上し観光客の増加や多くの企業が進出した九州の事例を紹介。鳥取県内でも今後さらに高速道路が開通し、観光客を呼べる可能性が高まると強調。「交通アクセスが良くなる好機を生かせるかどうかは地域次第である」と述べ、未来のまちづくりを見据え、新たな価値や仕掛けを発掘する必要性を訴えた。

続いて佐藤氏をコーディネーターにパネルディスカッションが行われ、麒麟のまち観光局の石塚康裕事務局長や、さんれいフーズの畠山広幸常務取締役、ホテルモナーク鳥取の定久千恵美営業企画室係長や岩美町地域おこし協力隊の藤田妙子氏を迎え、北澗所長がオブザーバーとして参加し、地域の魅力と現状・課題、鳥取西道路など高速道路の整備が県内の観光や物流にもたらす可能性や期待について意見を交わした。

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