2/28「七尾氷見道路」が全通 七尾~七尾城山間、七尾大泊~灘浦間 2区間開通

能越自動車道の「七尾氷見道路」の七尾IC~七尾城山IC間(延長3.2㌔)と、七尾大泊IC~灘浦IC間(延長7.1㌔)の2区間が2月28日開通し、七尾IC~氷見IC間を結ぶ「七尾氷見道路」は全線開通した。14日に開通した北陸新幹線開業との相乗効果で能登地域と中京圏、富山県高岡市との交通アクセスが向上し、交流人口の拡大が期待される。七尾氷見道路は、平成8年度に工事着手し、総事業費は約1500億円。待望の全線開通を祝い、石川県七尾市、富山県氷見市でそれぞれ開通式典が行われた。
 石川県側の開通式典は、七尾市の七尾美術館アートホールで行われ、谷本正憲石川県知事、不嶋豊和七尾市長、国土交通省の野田徹北陸整備局長ら約200人が出席。谷本知事は「北陸新幹線開業やNHK連続テレビ小説『まれ』と相まって、能登のさらなる発展につながる」と祝辞を述べ、関係者らは壇上でテープカットをした。
 富山県側は、氷見市の灘浦IC付近の宇奈比トンネルで開通式典が行われ、石井隆一富山県知事、本川祐治郎氷見市長、高橋正樹高岡市長ら約300人が出席し、関係者らがテープカットやくす玉割り、地元住民らが獅子舞を披露し、式典に華を添えた。石井知事は「道路の開通で三大都市圏とつながり、富山新時代の第一歩となる。アクセスが良くなり、防災や救急でも役立つ」と挨拶。
 開通式後、石川、富山両県は県境を目指しパトカーや大型バスでパレードに出発。県境で行われた合同のセレモニーでは、両県の観光地等で引き継がれた“たすきリレー”の最終ランナー3人ずつが、それぞれのたすきを交換。約400個の風船が飛ばされると拍手が湧きあがり、「和倉温泉わくたまくん」や「朝いっちゃん」等、両県のゆるキャラや地元住民らとともに開通を祝った。リレーに参加した氷見市立灘浦小6年の浦希旺君は「七尾氷見道路を使って、家族とのとじま水族館に行ってみたい」と笑顔で話した。

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