3/1東九州道・豊前~宇佐間開通 福岡・大分両県合同で記念式典を開催

福岡、大分両県を結ぶ東九州自動車道の豊前IC(福岡県豊前市)~宇佐IC(大分県宇佐市)間(延長21.1㌔)が1日午後3時に開通した。あわせて同区間唯一の上毛PAに併設された「上毛スマートIC」も利用を開始した。今回の開通で豊前市~大分市間の移動時間は約70分になり、整備前と比べ約10分短縮する。
 県境の高速道路本線上で行われた両県合同の開通記念式典には、広瀬勝貞大分県知事と小川洋福岡県知事、地元選出国会議員ら約400人が出席。県境に架かる「山国川橋」で、地元保育園児たちと一緒にテープカットやくす玉割りの後、パトカーや高速バスで通り初めを行った。小川知事が乗車したFCV(燃料電池自動車)「トヨタMIRAI」による通り初めは、参加者らの注目を集めた。続いて、両県でそれぞれ祝賀式を開催。大分県中津市の中津文化会館で行われた式典には、国や県、新貝正勝中津市長、NEXCO西日本の石塚由成代表取締役社長ら関係者約220人が出席。広瀬知事は「高速道路の開通で、九州全体の産業・観光の発展に寄与するとともに、地方創生の基盤としても効果が発揮されるものと大いに期待している」と挨拶。
 一方、福岡県豊前市民体育館での祝賀式には、山﨑建典福岡県副知事や後藤元秀豊前市長、NEXCO西日本の酒井和広代表取締役専務執行役員ら約180人が出席。小川知事の代理として出席した山﨑副知事は「東九州道をどう地域活性化に結びつけていくか両県や地元自治体に求められる。地元と引き続き、京築地区振興の為に全力を尽くす」と知事の挨拶を代読。万歳三唱などで開通を祝った。同区間はNEXCO西日本が約600億円かけて建設。21日には大分県の佐伯―蒲江間(20.4㌔)が開通。来春、福岡県の椎田南~豊前間(7・2㌔)が開通すれば、北九州市から宮崎市までつながる。

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