3月9日 復興支援道路2路線が同時開通 東北地方整備局横断道釜石秋田線は全通 復興道路・復興支援道路での全通は初

[caption id="attachment_7853" align="alignleft" width="300" caption="釜石市甲子町で開催された開通式典で挨拶する安倍首相"][/caption]

復興支援道路の三陸沿岸道路・釜石南IC~釜石両石IC間(延長14・6㌔)と、東北横断自動車道釜石秋田線の釜石道路・釜石JCT~釜石仙人峠IC間(延長6㌔)全延長20・6㌔が9日午後3時、同時開通した。岩手県の内陸と沿岸をつなぐ東北横断自動車道釜石秋田線(延長80㌔)は全線開通した。復興道路・復興支援道路で全区間が開通したのは、今回が初めてとなる。

三陸沿岸道路と東北横断自動車道が連結し、岩手県南部の高速道路ネットワークの直結による復興の牽引、広域周遊ルートの形成による観光振興の支援、「ラグビーワールドカップ2019」釜石開催の支援などに大きく貢献するものと期待される。

開通に先立ち、釜石市甲子町で開通式典が開催され、安倍晋三首相をはじめ、達増拓也岩手県知事、野田武則釜石市長や国土交通省の池田豊人道路局長など関係者や地元住民約500人が出席した。

冒頭、達増知事は「釜石港を利用した物流の効率性が大きく向上し、岩手県の産業・経済活動がさらに活性化することや、津波浸水区域を回避した緊急輸送道路の信頼性が確保されるなど、多くのストック効果が期待され、三陸沿岸地域の復興を力強く後押ししていくものと確信している」と挨拶した。

安倍首相は「本日、縦軸と横軸の復興道路が釜石市で結ばれることを皆さんと一緒に喜びたい。この道路が被災した沿岸部と内陸部のさらなる連携に寄与するとともに『復興まちづくり』が一層推進されるよう、政府一丸で取り組んでいく」と祝辞を述べた。続いて関係者らは、テープカットやくす玉開披、パトカーなどの車両が真新しい道路をパレードし、開通を祝った。

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